表千家と裏千家の違い

表千家と裏千家

茶道は表千家裏千家・武者小路千家の三千家からなっており、現在は表千家と裏千家がほとんどを占めています。表千家と裏千家は名前だけを見ると対立しているのかと思う人もいるかもしれませんが、これは表千家から暖簾分けをされたのが裏千家と考えてもらえればいいのではないでしょうか。
元々は同じ流派ですから同じ作法もありますが、細かい部分では違います。表千家と裏千家の違いは案外知られていないものも多くあります。いくつかご紹介しておきましょう。
たとえば小道具の一つでもあるふくさですが、これも色やサイズに決まりがあります。表千家では女性は橙色で男性は紫色、裏千家では男性は同じく紫色ですが女性は赤になります。作法に関しても部屋の出入りの際の足の入り方や歩き方・立ち上がり方など細かな決まりがあります。
表千家を学んでいる人が同時に裏千家を学ぶことはまずないと思いますが、違いを知っておくと面白いかもしれませんね。お茶の泡の立て方も実は表千家と裏千家では違っていて、適度に泡立てるのが表千家で細かな泡をしっかり立てるのが裏千家の方法だそうです。
私たちが喫茶店などでお抹茶を注文して出てくるものはほとんどが裏千家とも言われています。そしてお茶碗の回し方も若干違いがあるようです。
ここまで違いを出さなくても・・・と茶道を習っていない私は思ってしまいますが、この作法にも流派なりの考えがあるのでしょうね。

誰もが知っているのは裏千家?

裏千家とか表千家とか聞くと、お茶の事でしょう?って分かるでしょうが、どこか縁の遠い存在のように思えてしまいます。時々テレビで見るお茶会の風景は、余計に私達から遠い世界のようにも感じられて、どこか敷居の高いような物、というイメージが強いですね。
でも、実は裏千家は私達もよく知っている物なのです。
ドラマなどで、お茶をたてているシーンを見た事はありませんか?シャカシャカと音をたてながら、泡だったお茶を飲む主人公。実はあれ、裏千家なのです。裏千家は他の流派とちょっと違って、華やかな装いを持っているのですね。だから、ドラマなどでも多く登場して、私達の記憶に残っているのです。
お茶の席にはお菓子が出てくることを皆さんも知っているでしょう^−^綺麗な和菓子が器に乗っているのを見て、美味しそうと思われた方もいるはずです。これも裏千家の特徴なのですよ。
表千家と武者小路千家では、お菓子を盛る器には蓋が付いているのです。この他にも裏千家の特徴は色々とあるのですが、遠くに感じていた茶道が実は身近な存在だったことが分かりますね。
裏千家の茶会は華やかで、豪華な印象さえもあります。これには茶道を広く広めようという先人の思いが込められているようです。地味で簡素な物も大切な事ですが、人の目を向けさせるためには、こういった華やかさも必要で、メディアなどに多く露出することも必要だったのですね。
でもそのお陰もあって、今でも茶道は日本人の美学として残り続けているとも言えるのではないでしょうか。裏千家でも積極的な活動などを行いながらも、代々伝わるしきたりや作法、心構えはきちんと教えています。